2人の男の気持ちがすごい。『霧深きエルベのほとり』感想

2人の男の気持ちがすごい。『霧深きエルベのほとり』感想

『CASANOVA』の一般販売、ダメ元で参戦しましたが、撃沈しました。。。

最近さらにチケット争奪戦が激しくなってきた気がします。つらい。。。

『霧深きエルベのほとり』感想

今日は久々に東京宝塚で観劇しました。大劇場での観劇は特別だな。

そしてやはり好きだなぁ。エルベ・・・。ほんのり古い、懐かしい感じが好き。宝塚を観たなって気になる作品。

壮大な話でもなく、人知れず始まって終わるような恋のお話。。

今の世の中はこれほどの身分の違いを感じるシュチュエーションはないけれど(自分の周りにないだけか・・・w)、それでも人のことを好きになる気持ちや想う気持ちは同じだし、そしてあえてみぬふりをしているような人の悪い感情を気付かされるようなところもあり、しんみり心の奥に入ってきます。

そして私は理解力があまりいい方じゃないので、お芝居は2回観た方がしっくりきたりするんですよね。今回が2度目の観劇なので、それぞれの役の感情なんかも、自分の中で少しずつ回収しながら観れました。

あと、今日は通路前の席だったのでお芝居中も客席降りがあって楽しめました・・・!琴ちゃんも真後ろを通ったよ嬉しい。。。

カールとフロリアンのマルギットを想う気持ちがすごい

この作品の深いところって、人の気持ちの描写ですよね。全然まっすぐじゃない。

シンプルなのに、実は全然ストレートじゃない、、、ぐるぐる回って本来の人の感情にリンクするセリフや表現が多くて・・・。

だから純粋でまっすぐな人が観たら、この作品の良さってわからないんじゃないかなとかいらぬ心配をしたりしました。w

マルギットに対する、2人の男の接し方が対照的だけど、その想いは同じで。。。

カールは、相手のことを好きで手に入れたいと想う気持ちから、マルギットを試したりと、ある意味まっすぐで子供っぽかったり(まぁそれもマルギットには伝わっていないけどw)

相手の幸せを考えた故に、わざと嫌われる行動をとって、マルギットを突き放して無理やり別れたり、、、

(純粋なマルギットを突き放すためにはそれしかなかったんだろうけど、カールならしかねない。。。と一瞬思わせたところも、紅さん(紅ゆずる)がちゃんとカールという人物を芯を持って演じているからだなと後から思ったりもしました。)

その根底には、マルギットの幸せをちゃんと考えているんですよね。前半は男らしくマルギットを幸せにしてあげたいと想う気持ちがよくみえるし。後半はマルギットの育って来た環境や彼女の本当の幸せを考えたうえで、自分から離れさせようとする。

衝動的なようで、ちゃんと相手を想う持ちが切ない。

フロリアンは、第三者からみると完璧すぎる。必要なところで庇ってくれるし、裏でもできる限りマルギットが幸せになるようとりはからう。(カールは劣等感を感じるのも納得するw)

気持ちも抑えて接することができるし、厳しいことも言ってくれる。

あまりにも愛が大きすぎて、まだ疑っているくらいなんですが・・・w(3回目の観劇で深めます)

こちらもマルギットが好きで幸せになってほしいからの行動なんですよね。

私は最後、ヴェロニカの酒場にマルギット一人ではなく、フロリアンが一緒に来ているところが好きです。礼真琴が好きだからじゃなくて、役として、あの場にフロリアンがいることにすごく意味がある気がする。でも言葉でなんとも表現できないけど、あのシーンにもマルギットを大切に思っているフロリアンが表れている気がして・・・。

フロリアンに関しては、感じることがたくさんあったので、また別記事で書けたらと思います。

あ、ショーの感想も大劇場の時から書いていなかったのでまた書こうと思います!

 



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