BW版『オペラ座の怪人』と『ファントム』

BW版『オペラ座の怪人』と『ファントム』

ファントムが素晴らしすぎて、何度も何度も観たいと思っている毎日です。

去年の12月にニューヨークでブロードウェイの『オペラ座の怪人』を観たのですが、

同じ話を元にはしているものの、ストーリーやアプローチが違うので、そこが面白いなぁと思いました。

そこまで英語は得意じゃなく、あまり細かい話は聞き取れなかったので大まかにお話ししますが、宝塚が『オペラ座の怪人』ではなく『ファントム』という作品を上演しているのには、理由があるなぁと思います。

ファントムとクリスティーヌの出会い・恋愛の描かれ方の違い

『オペラ座の怪人』ではクリスティーヌは最初から劇団員であり、既にファントムと接触している状態で始まります。

(どういう経緯かわからないけど)既にレッスンを受けていて、(それを知っている)ジリー親子の後押しもあり、代役から歌姫になります。

そのタイミングで幼馴染のラウル(オペラ座のパトロン≒シャンドン伯爵)と再開して、いい感じになりそうなところ、「Angel of Music」(ファントム)への興味のため、鏡の裏から現れたファントムに地下に連れ去られていく。(ここが舞台上で初の2ショット)

そしてファントムがクリスティーヌを好きという気持ちは同じだけど、クリスティーヌはファントムを好きにはならないクリスティーヌはラウルと婚約しますもんね。。。

一方、宝塚で上演されている『ファントム』についてはクリスティーヌとの出会いとその気持ちがはっきりと描かれています。

劇団員としてではなく、オペラ座にきて衣装係にされてしまったクリスティーヌの歌声をふと聴いてしまったことから、ファントムが興味を持ち出会う。シーンも美しいし、ドラマがあるし、ファントムの気持ちに感情移入しやすい!!

そして、結果的にクリスティーヌのほうもファントムに好意を抱くところが違います。(シャンドン伯爵は逆に片思いのまま・・・)

ファントムの出生が描かれている

『オペラ座の怪人』にはマダム・ジリーという登場人物が、ファントムの秘密を知ってはいますが。。。詳細な出生やどうやって育ってきたかのようなことはあまり語られません。

一方で、『ファントム』ではキャリエールという父という存在が登場します。そしてキャリエールから語られる出生の秘密や、ファントムの幼少期、オペラ座の怪人伝説となるまでが一つの場面として展開されていくため、これまたより感情移入しやすくなります。

またそのことにより「親子愛」も1つのテーマになっているところが大きく違うところでもあります。こんなん、泣かされるに決まっている。。。

曲はどちらも素晴らしい

『オペラ座の怪人』は世界的に有名なミュージカルかつ有名な作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーの曲なので、耳馴染みもあり、ブロードウェイの劇場で聴く音楽は、まさに圧巻でした。というかどの音楽も名曲揃いすぎる。。

特に、クリスティーヌがファントムに地下室に連れられていく最初のシーン「The Phantom Of The Opera」はあの音楽の始まり方と、盛り上がりで非常にゾクゾクしました。。。英語を勉強してまた観たい。。

そして『ファントム』については、これまた楽曲が良いですよね。。。『オペラ座の怪人』ほど有名じゃないのが残念ですね。

今回は特に歌うまのお二人が主演なので、ストーリーにも違和感がなくなり、説得力があります。

 

思い返せば、私が初めて舞台を観たのも劇団四季の『オペラ座の怪人』だったなぁ。あの頃は幼すぎて、ただ「すごいものを観た」という記憶だけだったけど、そこから舞台を観ることが好きになったので、いろいろ感慨深い思い出です。

 



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