『アンナ・カレーニナ』感想②

主要な3役については昨日書いたので、他のキャストについて書こうと思います。
お芝居上手の月組らしくいい舞台でした。
ちなみに昨日書いた、主要3役についての感想はこちらです。
五峰亜季 ヴィロンスキー伯爵夫人 & 美穂圭子 ベッツィ・トヴェルスコイ公爵夫人
専科のお2人はさすがで、舞台をグッと引き締めてくれていました。
五峰さんはリカさん(紫吹淳)の同期で、リカさんの退団公演『薔薇の封印』のイメージが強いので、いつも怪しくいい女系の役を演っているイメージがあったのですが、しっかり専科さん的な役になっていたので驚きでした。むしろ貫禄もあってよかった!
美穂さんは安定の歌のうまさと、こちらもさすがの貫禄で納得の演技でした。
月組も若い人ばかりなので、こういう時に専科の方が出てくださって、いろいろ学べる機会になるといいですね。
光月るう スティーバ(アンナの兄)
るうさんは観ていて安心感があります。というか月組の管理職になる方って若いのに芝居がうまくてすごいなと。。。
いつみても、若い役も、おじさん役も、軽い役も、少し深みのある役もなんでもこなするうさん。
ちょっとした出番でも印象に残り、重要なシーンやセリフは観ているこちらの心にも残させてくれます。
夢奈るね コスチャ
とても好演でした!
みやちゃんのヴィロンスキーと対比するところがよく表れていて、でも誠実で幸せにしてくれそうで、見ている私も「キティこっち選びなよ」思いました。w
るねさんは実力も破綻なく、演技もお歌もいける。技術面には穴もない反面、これといった強みがなさそうなのがもったいないですね。
組内で同じような位置のれんこん(蓮つかさ)が『ON THE TOWN』のクレア役でかなり殻を破っているのが頼もしかったので、るねさんのはっちゃけた役も見てみたくなりました。
英かおと セルプホフスコイ
キャストをあまり確認せずに観劇したので、最初誰だかわかりませんでした。久々に割と目立つ役ですね。
『舞音』の新人公演のときは、みやちゃんの役で抜擢されていたので、あげられていくのかと思いきや、その後はパッとした役付きもないイメージでした。
セルプホフスコイ役は見た目も華やかでかっこよくなっていて、パッと目を引きました。
ただ、どんな性質の役だったか思い出せないほどにさらっとしていました。
きよら羽龍 キティ
この公演を観ると決めてから、きよらさんを生で観て確認するというのも1つの目的でした。
キティという役が、研1生がやるにはかなり大きい役だったのに、抜擢に十分応えていました。
研1とは思えない安定したお芝居ときれいな歌声・・・。間違いなく期待の新人ですね。
舞台センスやのびしろもありそうで、これからがかなり楽しみです。
感想を書いて思い出すと、不思議な感覚でもう一度見たい気持ちが増してきます。
でもこれだけのキャストでバウホールというキャパの小さい劇場。
生で1回だけでも観れたのは本当に幸せでした。
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