暁千星と風間柚乃 2人のルドルフ

東京宝塚は次の宙組公演に向けて準備されていると思いますが、
『エリザベート』について、ルドルフについて書ききれてなかったので残しておこうと思います。
私は前楽を観ることができ、最後にもう一度ありちゃんルドルフが観れました。
今回の役替り公演、両パターン見れてよかったなと思います。
ありちゃん(暁千星)のルドルフ
ありちゃんのルドルフはどちらかというと、素直な感じ。純粋で弱いイメージです。
登場シーンでフランツに新聞を渡す(というか取られる)シーンからそう見えました。
革命も自ら加わる感じではなく、運命のいたずらで革命に出会って流れに身を任せるうちにそこにいる感じ。
(もちろん立場上、流れに身をまかせるだけでは革命なんてやっていかれないだろうけど、あくまでもイメージ。。)
母から愛を受けられずに育ったから、革命そのものよりも、革命家の仲間や民衆の熱、またそこで必要とされることに対して、動かされた(というよりも流された)のではと思います。
物事が進んで行く中で、本当にこれでいいのか悩む中で死の影がふとよぎるのが「闇が広がる」のシーン
ただそこで出会う死(トート)に対しても、恐れはありつつも受け入れてしまいそうな弱さ。
だから最後の母に見捨てられた時、受け入れられる最後の場所として死を選んだ感じがしました。
皇太子として成長していく中で、ある種の意思をもつことをやめてしまったのかなとも感じられるようなルドルフで、人間の弱さを前面にだしたルドルフでした。
1回目の記憶があまりないので、ちゃんと見れていなかったなぁと後悔しました。
おだちんと比べてありちゃんのルドルフは全然別のルドルフで面白かったです。
蘭世惠翔とさんの子ルドルフがそのまま育った感じはありちゃんのほうがあるなと思いました。
おだちん(風間柚乃)のルドルフ
こちらはどちらかというと強いイメージ
革命も、自分の立場もわかった上で、熱を持って革命を実行しようとするルドルフ。
ただ、自分の立場を冷静に考えた時に出てくる死の影が「闇が広がる」に繋がるなと。。
こちらは前回観劇時に感想を書いているので、よかったら見てください。
しかし役作りって面白いですね。
同じ場面で同じセリフを言ったり、同じ曲を歌っているのに、
演じ方によってこうも見え方がかわってくるとは。。。
そしてこの2人、どちらも新人公演学年なんですよね。。!
とくにおだちんはまだ研5、すごすぎる。。。
月組は早期抜擢の一人っ子政策が多い組だから、賛否両論あると思いますが、
今の若手が明らかにスターになれそうなこの2人というのも、抜擢した側もなかなか見る目があるなと思います。
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